第1回:株式会社クリスク 中島氏|Webマーケティング対談

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SEOはマーケットシェアや店舗数などに影響されないプル型のマーケティングツール。業界のリーディングカンパニーでない企業にも、マーケットシェアを取る可能性は十分あります。

Webマーケティング対談の第1回目のゲストは、SEOをはじめとするWebマーケティング戦略を提案するコンサルティング会社、株式会社クリスクの中島泰文社長にご登場いただきます。 中島社長は、実績に裏打ちされた確かな技術とノウハウに加え、常に情報収集に注力され、新しい発想とアイディアをもって、多くのクライアント企業のWebマーケティングをご支援されています。 今回は、中島社長に、WebマーケティングやSEO、そして今注目されていることについてお話していただきました。

“透明度の高い”外部リンク施策を実施し、より安全なSEOサービスの提供を

石川
クリスクさんといえば、Webマーケティングのコンサルティングサービスを主軸にご提供されていらっしゃいますが、その中でも、現在一番力をいれていらっしゃるサービスや事業は何でしょうか?
中島
当社がおこなうWebマーケティングとしてこれまで最も力を入れてきたのはSEOコンサルティング事業なのですが、近年、SEO戦略として外部リンク施策をおこなう際に、アダルトサイトやアダルト写真が掲載されたリンク集などからのリンクを使用しているSEO業者が存在しています。このような背景もあり、一般的なSEOサービスにおいては、外部リンクがブラックボックスとなっていることが多いという現状になっています。
石川
確かにそうですよね。多くの企業はそこを心配されています。
中島
この外部リンクの問題が原因で、検索エンジンのランキング結果に悪い影響を及ぼしたり、あるいは、企業のコンプライアンスが強化される昨今においては、特に上場企業様などは企業イメージに傷がついたりなど、社会的・経済的にかなりの損害を受けるケースが増えています。
石川
貴社では、外部リンクについてどの様な対応をとられていらっしゃいますか?
中島
当社では、企業様にとって深刻な問題であるこの外部リンク施策への不安感・不信感を払拭するために、外部リンク貼り付け元のサイトやページの所在を明らかにするサービスを開始しました。この“透明度の高い”外部リンク施策を実施することで、より安全なSEOサービスの提供が可能となったのではないかと思っています。

SEOの目的は、ブランディング、収益アップ、そして新たな販売チャンネルの構築と販売戦略の改善

石川
中島さんが考えられるWebマーケティングという枠の中の「SEO」の目的や役割とは、ズバリ何でしょうか?
中島
WebマーケティングにおけるSEOの役割は、その業界のリーディングカンパニーでない企業様にも、マーケットシェアを取る可能性を与えることではないかと考えています。具体的には、SEO施策で検索エンジンに上位ランキングすることで、多くの人たちに商品名・サービス名・企業名をアピールすることができ、それにより自社の認知度が高まりブランディング効果が期待できます。そしてそれを起点に、自社製品と他社製品との差別化を図り効果的な販売戦略を実施することで、競合相手を上回ることが可能となるのです。もちろんその場合には、ただ単に検索エンジンの上位にランキングするだけではなく、サイトデザイン、商品・サービスのPR、潜在顧客へのアプローチ等、トータルなマーケティング戦略が求められることは言うまでもありません。
石川
なるほど。ただ上位表示を目的とするのではなく、マーケティング戦略という大きな枠の中で、起点として上手に活用していくということですね。
中島
私は、SEOをおこなう目的として、1ブランディング、2収益アップ、に加えて、3つ目に、「新たな販売チャンネルの構築・販売戦略の改善」という点を挙げることができると考えています。SEOはマーケットシェアや店舗数などに影響されないプル型のマーケティングツールであり、多くの企業様に新たな可能性を与える市場と言うことができるのではないでしょうか。つまり、SEOはネット市場において重要なポジションを確立するための最も効果的なマーケティング手法ではないかと考えています。

今後はモバイルの特性である機動性を最大限に活用したサービスの開発にも注力したい

石川
中島さんが最近注目しているWebマーケティング手法、業界動向等を教えてください。
中島
私が最近最も注目しているのは、モバイルSEOです。たとえば、町を歩いていて突然何かの情報が欲しいと思ったとき、携帯電話の検索を利用して、その場で欲しい情報を得ることができます。情報提供側の企業様にとっては、ユーザーが現在最も欲しい、緊急性の高い情報・サービス・商品をタイムリーに提供することができるメリットがあります。つまり、モバイルの検索を利用したマーケティングの場合は、ターゲットに対してピンポイントなアプローチが可能と言うことができます。一方、PCでの検索は、緊急性の高い情報・サービス等のニーズももちろんありますが、遊びの検索や将来的な物事に関する検索など、緊急性・重要性・必要性の低い情報が目的であることが多いため、ブランディングや認知度アップの効果は期待できるものの、ターゲット層の幅が広がる、コンバージョンにつながりにくいなどのデメリットがあります。
石川
それぞれのメリットを最大限に活かしていくことが必要ですよね。
中島
今後、モバイル検索エンジンの性能や機能が劇的に向上するといわれており、それによりモバイル検索の利用者も増え、モバイルSEOのニーズはますます高まると予測されますので、私たちSEO業者にもモバイルSEOのノウハウ・知識が求められるものと思います。当社では、今後、モバイルの特性である機動性を最大限に活用したサービスの開発に注力したいと考えています。

ランキング結果だけを注視せず、対象キーワード、誘導ページ、コンテンツ内容等が適性であるかを常に検証する

石川
最後となりますが、中島さんが考えられる、これだけは押さえなくてはならない「Webマーケティングの基本」とは何でしょうか?
中島
私が思うWebマーケティングの基本は、クライアントとなる企業様自身がWEBマーケティングの研究・分析・戦略立案・効果検証などをおこない、自社のWebマーケティング手法をきちんと理解し実行するためのスキルを確立することだと思います。SEOのサービスにおいても、検索エンジンの上位にランキングすれば、もちろん認知度向上やブランディングの効果は期待できますがが、企業様はこの上位表示の結果だけに満足してしまう傾向があります。たとえば、SEO効果による上位ランキングによりサイトへのアクセス数は増えたものの問合せ件数が増えない、という場合には、サイト構成・導線引き・ユーザビリティ等の見直し・改善が必要ですし、あるいは、問合せ件数は増えたものの販売利益が上がらない、という場合には、ユーザーへのアプローチ方法やターゲット層の見直し・改善をおこなう、もしくは場合によっては、サービスや商品がそもそも本当に”売れる”ものなのかどうかを見直す必要も出てくるのではないでしょうか。
石川
常にトータルな検証をしていくことが、マーケティングにとっては大切なことですよね。
中島
当社のサービスであるSEOサービスの場合も、ランキング結果だけを注視せず、対象キーワード・誘導ページ・コンテンツ内容等が適性であるか等を常に検証して、企業様が誤ったWebマーケティングに投資していないかどうかを見直すことが大切だと考えています。Webマーケティングが必須となっている昨今においては、ただ漠然とWebマーケティングを実施することで満足しがちなのですが、やはり自社のサービスや商品を一番熟知しているクライアント様自身が、ユーザー心理の分析から費用対効果の検証までをおこない、Webマーケティングの知識を積み上げて行くことが大切なのではないでしょうか。その上で、どのWebマーケティング手法を組み合わせるのがもっとも効果的であるかといった戦略のノウハウを豊富に持つことがWebマーケティングの基本と言えるのではないかと思います。
石川
本日は貴重なお話を有難うございました!

対談日:2008年3月7日

(文中敬称略)

今回の対談にご協力いただいた企業様

株式会社クリスク
  • 住所:〒150-0021東京都渋谷区恵比寿西2−3−13 武田ビル202
  • TEL&FAX:03-3770-8883
  • URL:http://www.clisk.com/
代表取締役社長 中島泰文(なかじま・のりふみ)氏 プロフィール
中島氏近影
  • 最近のマイブーム: 自宅でたこ焼き
  • 休日の過ごし方: 自宅でたこ焼きか映画鑑賞
  • 生まれ変われるなら誰、もしくは何になりたいですか?: ナチョ・リブレ
  • 座右の銘: 出会いに勝る財産はない

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